<春旅シーズン>コロナ・地震 … 桜はまだ我慢かな
3月16日、福島県沖を震源とする最大震度6強の地震が発生しました。
関東でも広範囲の地域で停電等の被害があり、福島県では断水被害も続いています。
被災された地域の方には心よりお見舞い申し上げます。
「東日本大震災」から11年ということで3月11日に追悼の日を迎えたばかりで、大きな揺れに恐怖した方も多かったことと思います。
さらに2日後の3月18日夜には、岩手県沖を震源とする地震が発生。
最大震度5強を観測した岩手県野田村では、土砂崩れなどの被害が出ています。
フォロー・応援 お願いします
また、3月16日の地震で東北新幹線では、脱線する事故が発生した影響で、東北の観光地・宿泊施設ではキャンセルが相次いでいます。
復旧には時間がかかる見込みです。
全面復旧4月以降 東北新幹線脱線
地震で脱線、撤去に着手 東北新幹線、作業に2週間 ― JR東
JR東日本は20日、最大震度6強を観測した福島県沖地震で脱線した東北新幹線の車両の撤去を始めた。
1両ずつジャッキで持ち上げてレールに戻すため、全ての車両を移動するには少なくとも2週間かかる見込み。
東京発仙台行きのやまびこ223号は、宮城県白石市の福島 ― 白石蔵王間で17両中16両が脱線した。
乗客乗員78人にけがはなかった。
JR東によると、撤去作業は仙台側の先頭車両から着手。
切り離された40トン以上ある車両をジャッキで持ち上げ、レールに戻した。東北新幹線では高架橋や電柱なども損傷しており、21日まで那須塩原―盛岡間で運転を見合わせる。
脱線現場付近の被害は特に大きく、全面復旧は4月以降になる見通し。
東日本大震災を皮切りに、被災地では復興のためにこの10年本当に大変な苦労を重ねられてきました。
そして2019年冬からは新型コロナウイルスによる全国的な旅行の自粛で、復興を目前に大きな打撃を被ります。
それらと比較すれば一時的な出来事かも知れませんが、今回の地震の影響はさらなる追い打ちと感じる関係者も多いことでしょう。
先日GoToトラベルの前段階にあたる「県民割り」を皮切りに、政府はGoTo再開へ意欲的な姿勢を見せたばかりです。
ここにきて、なんともやり切れない事態となりました。
あと1ヵ月ちょっと経つと、ゴールデンウィーク。
観光地への旅行需要は高まります。
夏休み前のひと盛り上がり。稼ぎどきです。
なので、この時期に集客が望めないという事態は何としてでも避けたいところです。
とはいえ今回のような災害の発生や、それに伴う交通網への被害などあればコントロールできないこともあります。
そして今はコロナ禍ということもあり、旅行を検討している方々のモチベーションを下げる材料となるばかりです ……。
東北旅行への交通の要である “東北新幹線” がここまで甚大なダメージを受けると、いよいよ本当にお手上げ🙌って感じです。
かなり難しい問題。
なんともやり切れない気持ちになります。
旅行の前に「安全」
“安全を優先” すれば、「無理して行かない」という考えに落ち着くのは自然です。
お客様商売をされている側の立場になってみれば、いやぁこの状況は本当に厳しい …… としか言わざるを得ない。
当然、この状況は理解できるけれども。
“東北が大変だ” みたいな書き方しましたけど、現在のコロナ禍においては依然として全国的に観光業・飲食業は厳しいですねぇ。
東北の観光業事情だけで言えば、東北新幹線の全面復旧が4月中に叶えば何とかまだ望みは繋げられるという感じです。
100%、JR東日本さんのご努力に期待するしかない。
心から頑張ってください!って祈るのみです。
もし新幹線の復旧がG.W.に間に合わなかった場合、商売の観点から 宿泊業以外でも “お金に換える方法” を検討できないか考えています。
温泉エリアなら、それこそ “お湯” を売ることも可能だと思うし、温泉地以外の観光地は “特産品” を売るべきかなと考えます。
とか どうですかね~?
今までの経験や他館との交流の中で、“もったいないなぁ” と思っていることですけど、現地(ホテルや旅館の中)以外で商売をしようとする施設は本当に少ないです。
昔ながらの商売の方法を変えようとしない感じですかね。
『お客様がいらしてくれてなんぼの世界』。
そういうイメージです。
今では簡単にECサイトも導入できますし、様々なアイディアを形にできると思うのですけどね。
そういうことやろうとする施設は、決まって大手や大きなホテルさんくらいなもんです。
家族経営の旅館や小規模な施設こそ、自由度も高いのでやりやすいと思いますね。
シビアな話ですけど、現実の話として、
「震災だから」「コロナだから」といっても、誰も助けてくれません。
個人で運営している飲食店ですらそうですよね。
ひとり親方のお店なら協力金で乗り切れる可能性もあるのでしょうけど、ごく一部でしょうね。
補助金や助成金を受けても、日々の売り上げを補填できるような金額ではありませんから、体力のない施設はどんどん弱っていきます。
コロナ禍の中、苦しい思いをしながら3年が経とうとしている今、どうやって復活の糸口を見つけていけば良いのか分からなくなってきます。
観光客もジレンマを感じているはず
旅行者も同じ気持ちでしょうね。
旅行して、日常から離れた時間を過ごしたい。
観光旅行ともなれば年に数回行けるかどうかのご褒美みたいなもんです。
そういう特別感が味わえるのも旅行の醍醐味のひとつですけど、我慢し続けている方も多いことと思います。
またお仕事で出張の必要があるビジネスマンにとっても痛手となっていると思います。
コロナ禍で難しい状況が続く中、地震や新幹線の運休が追い打ちとなり、安全安心な旅というものがどんどん現実的ではなくなっているのが感じられます。
先日、段階的な観光支援事業「地域ブロック割」のことやGoToトラベル再開のことについて少し記事を書かせていただきました。
昨年の秋ごろにも、コロナがだいぶ落ち着いてきたときに、やはりGoToトラベル再開について前向きなニュースが流れていました。
報道やネットニュースでは明るい話題に盛り上がっていたことを覚えています。
でも、今までの経緯(そうは言ってもコロナの状況次第に左右される)から、現在はそのときくらいには期待されてなさそうな印象です。
観光地で働く関係者も、行きたい旅行者も、まだテンションは少し低め。
「景気」には『気』という文字が使われているように、経済を元気にするためには、世の中が元気にならないと始まらないんだなぁと痛感しているところです。
それでも桜は美しく
東京では早くも今年の桜が開花しました。
観光業はコロナと共に2年半前から落ち着いてしまっているけれど、こうしている間も時間は流れて季節も廻ります。
春の観光の醍醐味のひとつ、“桜” を見る東北の旅はこの春もおあずけとなってしまうのでしょうか。。。
とても寂しく思います。
今ではオンラインツアーなど、臨場感のある映像で、現地を旅行したかのように楽しめるようなりました。
でもやっぱりその土地に行って、空気を味わい、人と交流して、目の前の景色を楽しむっていうのが一番ですね!
日常から離れた特別な時間を過ごす。
長い歴史の中で、今もなお旅行や観光が人気のアクティビティであり続けられる所以はここにあるのかもしれません。
これから先の未来でも、新型コロナウイルスは我々を悩ませる存在になり続けるのかも知れませんが、そのような中でも、1日も早く旅行を安全に楽しめる日が戻ってきてくれることを願っています(*^^*)
フォロー・応援 お願いします