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「小雪」次候【朔風払葉】|木枯らしの季節・冬本番も健康で楽しく過ごす知恵

小雪 次候 朔風払葉 きたかぜこのはをはらう

◆冬を豊かに暮らす知恵◆

11月22日より、二十四節気のひとつ「小雪(しょうせつ)」に入っています。

文字通り、雪がちらちらと舞い散る頃。

こちらは約2週間、12月6日まで続き、12月7日から「大雪(たいせつ)」へと移ろいでいきます。

そして、昨日11月26日で、小雪の初候「虹蔵不見(にじかくれてみえず)」が終わり、本日11月27日より小雪次候(七十二候・第五十九候)「朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)」に入りました。

小雪」の略本歴一覧
略本歴 名称
初候

11月22日~11月26日

虹蔵不見
(にじかくれてみえず)

意味:虹を見かけなくなる

次候

11月27日~12月1日

朔風払葉
(きたかぜこのはをはらう)

意味:北風が木の葉を払い除ける

末候

12月2日~12月6日

橘始黄
(たちばなはじめてきばむ)

意味:橘の実が黄色くなり始める

今回の記事でも、この季節ならではの楽しみ方やお料理レシピをご紹介します。

小雪」、そして「朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)」の5日間を楽しく暮らしましょう!

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木枯らしの季節 一号はまだか?

ここでは小雪の次候「朔風払葉(さくふうこのはをはらう)」について少し説明します。

「朔風」(読み方:さくふう)とは何か、
見出しの「木枯らし」との関係が分かります。

木枯らしの季節 一号はまだか(小雪 次候 朔風払葉 きたかぜこのはをはらう)

POINT

北風を意味する「木枯らし」。

関東地方、近畿地方では
この季節毎年「木枯らし一号」の話題が
ニュース等で報じられますね。

「朔風払葉」はそんな冬の一場面を
切り取った風景を表現しています。

「朔風払葉」の意味

「朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)」

ここにある「朔風」は、「さくふう」と読みます。

朔風とは、北風のこと。木枯らしを示します。

言葉だけだと寒々しいイメージですが、季節の移り変わりを感じる冬のサインですね。

地面を黄や赤に染めた、落ち葉の絨毯を
朔風がサーっと吹き払うイメージでしょうか。

いよいよ、本格的な冬に突入です。

木枯らし一号はまだか?

冬の訪れを告げる風物詩「木枯らし一号」。
関東地方(東京)と近畿地方(大阪)でしか発表されません。

地方に住んでいる私にとってはあまり関係ないですけど、ニュースなどで目にするようになると本格的な冬が始まるなぁ、と感じますね。

今年は近畿地方で10月下旬に観測されましたが、東京ではまだのようですね。

そもそも観測されない年もあります。
2018年と2019年は、関東地方の木枯らし一号は観測されませんでした。

木枯らし一号の条件(関東)
  • 期間は10月半ばから11月末までの間に限る
  • 気圧配置が西高東低の冬型となって、季節風が吹くこと
  • 東京における風向が西北西~北である
  • 東京における最大風速が、おおむね風力5(風速8 m/s)以上である

木枯らし - Wikipedia

様々な条件があり観測されますが、それゆえに、木枯らし一号と認められない場合もあるって…なんか厳しいですね(笑)。

晩秋から初冬の間に吹く北寄り(北から西北西)の風のことをいい、冬型の気圧配置になったことを示す現象です。

この風が吹くころ、落ち葉が舞い、いよいよ「朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)」を感じるのですね(*^^*)

 

【七十二候】第五十九候・朔風払葉

2021年11月22日より、

そして、2021年11月27日より、

  • 七十二候:「朔風払葉」(~12/1頃)

となります。

小雪 次候 朔風払葉 きたかぜこのはをはらう

POINT

七十二候(しちじゅうにこう)とは、
古代中国で考案された季節を表す方式のひとつ。

二十四節気
さらに約5日ずつの3つに分けた期間のこと。

七十二候のこと

今も少し触れましたが、
二十四節気の中にはさらに【七十二候】という
季節の移り変わりを表現する言葉があります。

 

二十四節気
約5日ずつの3つに分けた期間のこと。
24(節気)×3(候)=72(候)です。

逆に言うと、1年を72分割した考えです。

 

中国発祥の考えですが、
日本独自の表現にアレンジされました。

11月27日から12月1日頃までを
『朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)
と言います。

宣命暦「天気上騰地気下降」

中国でも同様の考え方があります。※中国・宣命

天気上騰地気下降
(てんき じょうしょうし ちき かこうす)

意味: 天地の気(エネルギー)が逆になる

 

陰陽思想に基づき考えられる「気」とは、万物に作用するエネルギーのこと。
この「気」が五行を通じて影響することで形や現象となって現れる。
自然も生命も、社会も、この気が影響すると考えられ、七十二候でもそのエッセンスを伝えています。

この候では、「天の気」が宇宙へ昇り、それとシンクロする「地の気」も衰退。
天地のエネルギーが弱まることで「冬」となる、と考えられています。

冬の世界の「復活」は「初春」を迎えてから。二十四節季で「雨水」(2月18日頃からの半月)の時期に当たります。
天の気が地に戻り、地の気はそれを迎えるように上昇する。天と地の気がまた融合し、草木が芽生えるとされます。

この「気」はすべてのものに影響を与えますから、自然界も動物界も、みんな静かに春の到来を待つことが善しとされます。

とはいえ日本は温暖な地域ですので、より寒さの厳しい国の鳥たちは、冬の時期になると暖かさを求めて日本に飛来してくる。これが渡り鳥、ということになります。

 

冬はじっとして春を待つ。

どんなことでも、バイオリズムのように波がありますね。
沈んでばかりでもないし、絶好調が永遠に続くわけでもないように。浮き沈みがあって全体的なバランスが取れています。

春から秋にかけて頑張って成果を出してきた身体を、冬は休んでメンテナンスする時期なのかもしれません。

 

「朔風払葉」と「五行」

七十二候の「朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)」。

その「朔風」北風を現わしています。

二十四節季は陰陽五行説の「暦」(出典:Wikipedia)の考えをもとにしています。
そしてこの北風は、陰陽五行思想の教えでは「水(すい)」のエネルギーを持っており、また小雪の冬の季節も「水」となります。

二十四節季や七十二候の言葉から、単純に「この季節は風邪に気をつけよう」とか「暖かく過ごそう」ということだけを読み取れば良いというわけではありません。
この陰陽五行思想を理解したうえで、二十四節季のメッセージを読み解きます。

ここでは少し陰陽五行思想の「水」の気についてお話しましょう。

POINT

「陰陽五行思想」(いんようごぎょうしそう)から生まれた「暦」、すなわち二十四節季はこの「五行」に深く関係しています。

五行の関係を知る

五行の関係を知る(小雪 次候 朔風払葉 きたかぜこのはをはらう)

五行の関係を知る(出典-Wikipedia)

上の図は、「五行」の関係性を示したものです。

少し前にも書きましたが、北風や冬は五行でいうところの「水(すい)」の性質を持っていますから、この水との相性を考えながら生活などに取り入れていくことが肝要です。

※この五行について、初めて目にする人もいると思いますので、相当やさしく解説しています(笑)。詳しい方は突っ込まないでくださいね<(_ _)>

「水(すい)」の特性

泉から涌き出て流れる水が元となっていて、これを命の泉と考え、「胎内」と「霊性」を兼ね備える性質を表す。「冬」の象徴。「北」の方角。

「水」の他に4つ、「木・火・土・金」があります。これが、上の図のように相関関係を持って常につながっている。
大きな表現をすると、万物はこの五行のエネルギーのもとに成り立っていると考えられています。

「水」の「相生」と「相剋」

そして、この「水(すい)」だけ見ても、相性の良いもの、悪いものがあります。

五行説の特徴は、「相生(そうじょう)」と「相剋(そうこく)」という、それぞれの要素同士がお互いに影響を与え合うという考え方です。

「相生」と「相剋」
  • 「相生」…相手の要素を補い、強める影響を与えるもの
  • 「相剋」…相手の要素を抑え、弱める影響を与えるもの

注意しておきたいのは、「相生」は相手を強めるので常によい、「相剋」は相手を弱めるので常に悪い、という捉え方ではありません。
このことはまた追々記事にして詳しく書いていきたいと思います。

五行相生の中で、「水は木を生ず」という関係を示しています。水は木々を生長させる、という意味ですね。

 五行相剋では 「水は火に勝(剋)つ」。 水は火を消すので生み出す力が存在せず、お互いの気を消滅させてしまいます。

ですから、水を現わす冬のこの時期は、(木を現わす)野菜をいただくことや東の方角へ出かけるのが開運のポイントとなります。

 

相生の効果を取り入れる

ここでは、今説明した「相生(そうじょう)」を普段の生活の中に上手に取り入れて、冬の間、停滞するエネルギーに負けることなく元気に過ごす開運ポイントをご紹介していきます。

相生の効果を取り入れる(小雪 次候 朔風払葉 きたかぜこのはをはらう)

POINT

食事や運動から「水」と「木」の相生効果を取り入れましょう!

この時期の「相生」レシピ

この冬の時期は「水(すい)」のエネルギーに包まれます。

その水と相性が良いエネルギーは「木(もく)」であり、そこに配当されているものを取り入れていきたいですね(*^^*)

「水」にカテゴライズされている食材は、大豆や豚肉、甲殻類、貝類などがあります。
「木」だと、野菜や魚です。ニラ、ゴマも良いですね。

これらを組み合わせることで、五行のエネルギーを取り入れ、寒さに負けない身体を作っていきましょう!

こたつ@このブログを書いてる人
豚肉と野菜がたくさん食べれる「豚汁」はオイラも大好きだ~

こたつ@このブログを書いてる人
冬は魚も美味しいね♪たまには洋風もオシャレ!

冬の時期に収穫される野菜や魚などは
その季節だからこそ美味しいですし
またその季節の身体に合った食材です。

美味しくいただくことで運気もアップできますよ(*^^*)

この時期の「相生」エクササイズ

また、「水」「木」は骨や筋肉、内臓においては腎臓、肝臓を司ります。

ですからこの身体の部位のケアも大事な考え方です。
おろそかにすると、ダメージも大きい。

食べ物から栄養を摂るだけでは健康は維持できません。
運動も大切ですので、筋骨、内臓に効果的なエクササイズをご紹介します。

こたつ@このブログを書いてる人
臓器に近い下腹部のエクササイズ。身体もポカポカになるよ!

こたつ@このブログを書いてる人
この冬はそろそろ忘年会も解禁かな?お酒も飲む機会が増えるのでケアしておきたいね。

どれも自宅で出来る簡単エクササイズですのでぜひチャレンジしてみてくださいね!

 

まとめ

ここまで、二十四節季「小雪」の次候、
「朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)」のことをお話しさせていただきました。

そして、二十四節季の考え方のもとになった「陰陽五行思想」のことも簡単に説明させていただきました。

大切なことは、その季節が教えてくれるメッセージを読み解き、日々の生活に上手に取り入れていくこと。
きっと豊かな考え方をもって過ごせることでしょう。

【虹蔵不見】寒さを味わい、一年に感謝する

まとめ
  • 木枯らしの季節、いよいよ冬本番です
  • 二十四節季は陰陽五行思想から生まれた
  • 水と木の相生効果で元気に過ごしましょう

陰陽五行思想も役に立つのですが、その概念まで取り入れると、私としては少し心が窮屈になるような感じもしてしまいます(笑)。
参考程度にお読みいただければそれで良いと思っています。

自然にあらがうことはできず、私たちもまた自然の一部です。
寒さも暑さも受け入れること、そのうえで上手に暮らしの中に役立てていくことが、豊かさの第一歩なのかな、そんなふうに思います。

 

最後までお読みくださってありがとうございました。

小さな季節の変化にもいろいろな意味や過ごし方があることは面白いですね(*^^*)

12月1日までの小雪・次候「朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)」の次は、
末候「橘始黄(たちばなはじめてきばむ)」です(12/2~12/6頃)。

またそのときにエントリーさせていただきますね(*^^*)

おわりっ!

こたつ@このブログを書いてる人
寒くしないでね (*^^*)
また遊びにきてね~

 

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